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パン職人になる方法とキャリアアップの道

パン職人になる方法とキャリアアップの道

家庭でのパン作りやパン教室に通っているうちに、「パン屋さんで働いてみたい」と思う方は多いと思います。

私が厨房責任者をしていた店舗でも、そういう夢を持ってきた主婦の方をパートとして採用したことがあります。

そこで今回は、30代でプログラマーの仕事からパン職人に転身し、現在10年のキャリアを持つ私が、

といったよくある疑問にお答えします。

この記事を書いたのは40代前半の男性パン職人、Kさんです。



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パン職人になる方法

職人の定義を「パン屋さんで働く」ことに限って言えば、特に資格や経歴など必要なものはありません。

求人情報などからパン屋さんを検索して「製造パート募集」の見出しがあれば、そこに応募すればOKということになります。

技術を極めたい・腕を磨きたいという目的がある場合。

単に働くということではなく、パンの道を極めたい!など高い意識を持って望みたい方は、コンテストでの受賞経験者が多数いる有名企業で働くのも良いと思います。

一例を挙げるとドンク・神戸屋・ポンパドウル・帝国ホテルなどがありますので、そういう店舗での採用がないかまずはチェックしてみましょう。

運良く実力者が多い店舗に配属されると、仕事は厳しいですが、飛躍的に実力が伸びることもあります。

 

「コンテストでの受賞経験がある人」のいる店や地域の一番店を探す。

こちらは個人店になると、募集されていないことも多く、直接交渉になる場合が多いと思いますが、熱意が伝わると雇ってもらえる場合はあります。

 

参考までに私が初めてパン業界に入った際は、近隣の当時有名だったお店に飛び込みでお願いして雇っていただきましたが、最初の三ヶ月は無給という条件での契約でした…

本気で目指す分には良いと思いますが、どこまで自分がその条件を受け入れられるのかを考えて、働かないと後悔します。

 

また、雑誌やメディアの情報だけで、繁盛店や有名オーナーがいる店=いいお店だと、簡単に考えない方が良いです。

想像や期待とのギャップに無駄な時間を過ごす場合もあるので、入念な下調べをオススメします。

パン職人のキャリアアップの道

企業で地位を上げていく

アルバイトやパートでも働ける職場は多く、正社員として採用される人もいます。

私も業界で有名な中堅企業にアルバイトから入って、5年程で厨房責任者になることができました。

 

数十点以上店舗数のあるような企業であれば、エリアの技術指導のような立場になる人もいます。

また、職人からは外れてしまいますが、店長やエリアの責任者になるような方もいます。

20代から職人として活躍していた知人は、30歳でエリアの指導者になるなど若くして技術トップの位置に就けるような天才肌の職人もいますよ。

大会に参加してみる

パンには世界大会があり、「クープデュモンド」「モンディアルデュパン」「イバカップ」など、日本人のトップクラスの職人さんが世界で活躍するような大会が多く存在します。

私は大会に参加したことはありませんが、予選会に参加した知人は業務が終わってからも、寝る間も惜しんで練習に励んでいました。

日本から代表になれるのは、1名~3名と狭き門。

目指される方々は本当に「すごい」の一言ですが、好きなことだからこそ頑張れるのだと思います。

個人店を開業する

私も現在目指している方向ですが、自分のお店を構えることです。

後ろ盾がない分生活がかかってきますし、お店の規模によっては全てを一人でまかなう必要もあり、労働時間も長くなります。

必ず成功するわけではありませんが、一番自分のやりたいことを表現できる方法だと思います。

私同様、そこに憧れている方も多いかと思います。

顧問として働く

少し特殊なパターンかもしれませんが、私がお世話になっている職人の方がこのパターンです。

個人契約でいろんな店舗の立ち上げや、立て直しに協力されており非常に高い評価を受けています。

その方は、現場に入ることも多く体を張った活動でお金を稼がれていますが、年収も1,000万を超えています。

「店舗を構えたいわけではないけど自分の技術を生かして、製造作業者では終わらないぞ!」と考えるような方には非常に夢があると思います。

まとめ

開業の部分でも少し触れましたが、私は二年後に妻とお店を構えようと考えています。

妻はパン職人でもなければ販売の経験もないので、来月からパン屋で販売のパートを経験する予定です。

地域密着型の店舗を目指しながらも、独自の面白いことを取り入れて商売をしていこうと画策しています。

一緒に働いてきた人たちの中には、

「毎日パンを作る仕事をできるだけで楽しいし、この仕事が好きだから続けている。」という年配のパートの方もいれば、お店を構えたけれど閉店して、雇われる立場に戻った人などまさに十人十色です。

大きな目標を掲げるもよし。

パンと共にある生活を楽しんでみたい!と興味から入るもよし。

少しでも職人への道が気になった方は、一歩でも踏み出してほしいなと思います。

 

 

 

 

 

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