最近ニュースになっている「あおり運転」
高速道路で車を停止させられたことがきっかけとなり、大型トラックに追突されて死亡した事件もありました。
ニュースで報道されるような「あおり運転」は、もはや妨害行為にまで及んでいます。
車を運転する人にとっては、恐怖でしかありませんよね。
ただ、あなたも、まわりから見れば「あおり運転」と言わることもあるかもしれません。
加害者の心理を知っておけば、自分が危険な運転をしてしまうリスクも、未然に防ぐことができるのではないでしょうか。
そこでこの記事では【あおり運転をする人の4つの心理】をご紹介します。
- 負けず嫌い
- ワガママ
- 慢性的なストレス
- バカにされているという劣等感
【ターゲットにされやすい人の特徴】についても合わせてお伝えしますので、車を運転することがあるなら、ぜひ最後まで読んで下さいね。
もくじ
あおり運転をする人の4つの心理
① 負けず嫌い
追い越されるとムキになって追い越したくなる人は、「負けたくない」という心理が働いています。
車を運転していると、車線変更を繰り返しながら他の車を追い越そうとしている車を見かけることがありますよね。
このような車に対抗したくなる人は危険です。
お互いにムキになって、次第に危ない運転になっていく恐れがあります。
事故を起こしてしまうリスクを考えても、デメリットばかりです。
② ワガママ・自己中
気分のままに車線変更を繰り返す人は、まわりの車に対して優越感を得たいという心理が働いています。
負けず嫌いの人にもよく見られる特徴ですが、「自己中」とも言えますよね。
左折する際に歩行者が横断歩道を渡ろうとしているのが見えているのに止まらなかったり、目的地に早く到着したいからと言って前を走っている車にプレッシャーを与えるのも、自分の事しか考えていない証拠です。
自己中心的な行動がきっかけとなり、逆に「あおり運転」の被害に遭うこともあります。
車を運転する時は、常に周りの安全を第一に考えましょう。
③ 慢性的なストレスを抱えている
些細なことがきっかけで怒る人は、あなたの周りにもいるのではないでしょうか。
ストレスが溜まっていると怒りっぽくなりますよね。
いつものように怒っている人は慢性的なストレスを抱えていると言えます。
そんな人が車に乗れば、運転にも少なからず影響が出るでしょう。
ニュース番組で放送されるドライブレコーダーの映像に映っている加害者を見ても、あおり運転をしている加害者を見ると、怒り狂っているのがわかります。
他人のストレスの状態は車を見ただけではわかりませんが、車線変更の回数や追い越し回数が多い車には近づかないようにしましょう。
④ 人にバカにされているという劣等感
他の車に追い越された時、自分の車よりグレードの低い車だとわかった途端、対抗したくなる心理として「劣等感」があります。
高級な服を着ていると、自信が沸いてくる気がしませんか?
心理学ではこの効果を「ドレス効果」と言いますが、車の場合は大きい車や高級車に乗ることで、優越感や特別感を得られます。
まわりの車に対して優越感に浸っている時に、追い越されたり割込みをされると「バカにされている」と感じて、仕返しをしたくなるのかもしれません。
ターゲットにされやすい人の特徴
「日本におけるあおり運転の事例」を調査した結果では、被害者で最も多いのは40代の男性。
さらに、コンパクトカーや軽自動車などの比較的安い車に乗っている人が多いということもわかりました。
逆に加害者は、500万円以上の高級車に乗っている社会的階級が高い人が多い傾向があるという結果になっています。
被害に遭いやすい世代は40代
あおり運転の被害に遭っている世代は40代が最も多く、
逆に、あおり運転をする加害者の割合を運転免許所有数の割合で見ると、若い人ほど多いという結果になっていて、日本では30代が最も多いと言う結果になっています。
ターゲットにされやすいのは男性
あおり運転の被害に遭う人には性別は関係が無さそうにも思えますが、38件の事例の中では被害者の8割が男性で、加害者は全員が男性という結果でした。
相手が女性だとわかれば、仕方無いと思える場合もあるのかもしれませんね。
この結果から「相手を見て決めている」ということがわかります。
運転している人が怖い人の可能性もありますから、加害者側も気になるところでしょう。
ただ、車を見ればどんな人が乗っているかだいたいイメージできる部分もあります。
そこで次に関係してくるのが、車のタイプやグレードです。
高級車よりも大衆車
被害車両のうち、高級車(500万円以上)は1割であるのに対し、
比較的安価な車(200万円未満)は35%と割合が3倍以上高くなる。
一方、加害車両は4割が高級車であることから、
加害者は社会的階級が高く、被害者は社会的階級が低い傾向がみられる。
前に乗っている車が高級車だと、車間距離を保つ気になりませんか?
高級外車だったりすると、普通のサラリーマンが乗っているとは思いませんよね。
同調査の結果でも、被害に遭う車は高級車よりも比較的安価な車が多いと言う結果になっています。
高級車に乗っているという事を考えると、「30代の若者がコンパクトカーや軽自動車に乗っている40代の男性を煽る」というケースが最も多いのではないでしょうか。
しかし、「あおり運転を誘発する行為」というのもあり、危険な行為をしていることに気付いていない人もいます。
被害に遭わないためにも、まずは自分の運転を見直してみましょう。
あおり運転を誘発する行為
進路を譲らない
あおり運転を誘発する危険な行為として考えられるのが、進路を譲らないこと。
例えば、「右折しようとしているのに右側に寄らない」とか「駐車場から出ようとしている車が見えているのに、出入り口をふさいで停車する」などがあります。
わざとではなくても、進路をふさがれた側から見れば悪意と取られても無理はありません。
割り込み
車を運転していて、割込みをされた経験はありませんか?
強引な割込みをされると、急ブレーキを踏まなければいけない時もありますよね。
「割り込み」は、あおり運転のきっかけとして最も多いとされています。
お店に並んでいる場合でも、順番を守らなければ文句を言われても仕方ありませんよね。
「あおり運転」はどんなことがあってもしてはいけない行為ですが、不満を伝えたいという意図があるのではないでしょうか。
追い越し
「あおり運転」の8割は高速道路で発生しています。
高速道路で気を付けなければいけないのが、追い越し車線を走行し続けてはいけないということです。
追い越し車線を走行し続けていると、後続の車両が追い越すことが出来ません。
渋滞の原因にもなりますし、後ろから迫ってくる車を気になると事故につながることもあります。
追い越しが終わったら走行車線に戻るのが、正しい走り方です。
クラクション
クラクションを鳴らされて、イラっとしたことはありますか?
必要以上にクラクションを鳴らされると、イラっとすることもありますよね。
クラクションは本来、見通しの悪い交差点や危険防止のためにやむを得ない場合に鳴らすものです。
鳴らし方によっては、悪意があると取られる場合もあります。
やむを得ない場合を除き、出来るだけクラクションを鳴らさないようにしましょう。
車間距離を詰めすぎ
「あおり運転」の中には、車間距離を詰めて走る事も含まれますよね。
前を走っている車との車間距離を詰めすぎると、わざと威圧しているとみなされる場合があります。
本来は、前の車が急ブレーキを踏んでも止まれる距離を保たなければいけないとされています。
急ブレーキを踏まれて追突する危険がある車間距離にならないように注意しましょう。
ハイビーム
「ハイビーム」と「ロービーム」をうまく使い分け出来ていますか?
前方100メートルまで照らすことが出来るのがハイビームで、正式には「走行時前照灯」と言います。
ロービームは前方40メートルまでで、交通量の多い道路や対向車とすれ違う時に使うのが「すれ違い時前照灯」です。
つまり、夜に走行する時は、ハイビームを使って走行するのが基本という事です。
しかし、対向車がいる場合や市街地を走る場合は、ロービームが基本となります。
後ろの車にハイビームで照らされて、ミラーに反射した光で眩しい思いをした経験はあなたにもあるのではないでしょうか。
わざと照らされていると勘違いする人もいるので、自分の前を走る車がいる時はロービームに切り替えましょう。
まとめ
「あおり運転」についてはニュースでも度々取り上げられていますが、事故になっていないものを含めると、実際はもっと多いかもしれません。
テレビ番組やネットでは意見を煽るようなコメントも目立ちますが、「思いやり」や「譲り合い」の気持ちを広めるような呼びかけをしてほしいところです。
気持ちの良い運転をするためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 「あおり運転をする人の心理」を理解して、危ない運転には近付かないのが一番
- ターゲットにされやすい人は、大衆車に乗っている40代の男性
- 車を運転する時は「あおり運転を誘発する行為」に気を付けよう
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