友人や知人からアムウェイの勧誘を受けて、動揺していませんか?
ネットで「アムウェイ」の事を調べてみるとネットには否定的な意見がたくさん載っていますが、そのほとんどが会員になったことが無い人、もしくは会員になっても一切活動をしたことが無い人ばかりです。
「話も聞かずに断った」とか「絶対詐欺だからやめとけ」みたいな内容ばかりで、実態が結局わかりません。
わからないままだと悩みは深まるばかりですよね。
本当に黒なのか、確かめたくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
実は僕はアムウェイの会員だった時期があり、当時販売されていた主要製品はほぼ全部使いました。
初めて会った人に勧誘をしたこともあります。(言っちゃった・・・)
そこで今回はアムウェイの元会員だった経験を活かして、【アムウェイの実態】を体験談を交えながら正直にお伝えします。
「ネズミ講だ」とか「詐欺だ」と騒いでいるだけでは、結局わからないままで本当の詐欺に引っ掛かる人もいますので、まずはこの記事を読んで理解しておきましょう。
もくじ
アムウェイの話を初めて聞かされた話
僕が初めてアムウェイの勧誘されたのは、20歳の頃。
仕事終わりに飲みに行くような仲の会社の先輩が、僕の家に遊びにきた時でした。
緊張した様子で「アムウェイって知ってる?」と聞かれ、いきなり報酬が得られる仕組みについて説明をされて、最終的には「これだけで生活している人に会ってみないか?」と誘われました。
どうやら先輩は初めてアムウェイを知ったのは会社の同僚からで、その人は実の兄から聞いたそうです。
つまり、「Yさん」→「Yさんの実の弟」→「同僚(僕の先輩)」→「僕」の流れ。
当時の僕は怪しいと思ってはいたものの、先輩だけが成功して会社を去っていくのが嫌だという思いもあって、ちゃんと話を聞いてから決めたいと思って会うことにしました。
怪しいと思っていたYさんは山形に住んでいる中間管理職をしている40代で、顔がテカテカした黒縁メガネのオジサンでした。
その日は山形から新幹線で来たばかりということで、品川で会うことになり、ランチをご馳走してもらいました。
やたらと「夢」とか「お金」に関する質問が多かった気がしますが、僕は終始食べることに集中していました(笑)
アムウェイって知ってる?から始まる勧誘
出典:Wikimedia
僕の事をアムウェイに勧誘した先輩も、山形で管理職をしているYさんも言っていたのが「アムウェイって知ってる?」というセリフ。
ここでは、「アムウェイとは」を説明する時によく聞かされるアムウェイのことをご紹介します。
アメリカでは知らない人がいない
1959年にアメリカから始まった会社で、日本に広まったのはその20年後の1979年です。
アメリカにはプロバスケットリーグNBAがあり、その中のチーム「マジック」の本拠地「アムウェイ・センター」には、コートのセンターサークル上にAmwayのロゴが描かれています。
今ではイタリアのサッカークラブ「ACミラン」のスポンサーも務めています。
アムウェイは自社に農場を持っている
アムウェイの主要製品には「ニュートリライト」と呼ばれるブランドがあり、サプリメント商品を展開しています。
最近では日本でもニュートリライト社のCMが放送されています。
芸能人もやってる
質の低い会員が口にするセリフ。ナメられてると思って良いでしょう。
好きな芸能人が会員だからといって、会員になるわけではありませんよね。
「だから何?」と言えばそれまでです。
ショッピングメンバーとディストリビューター
アムウェイの会員には2種類あります。
会員価格で商品を購入できる「ショッピングメンバー」と、スポンサー活動も行える「ディストリビューター」という会員です。
報酬を得られるのはディストリビューターだけで、年会費として毎年3,600円かかりますが、解約時に全額返金されます。
報酬が得られる仕組みは広告代理店と同じ
150万PV~ | 21% |
100万PV~ | 18% |
60万PV~ | 15% |
18万PV~ | 12% |
9万PV~ | 9% |
3万PV~ | 3% |
0PV~ | 0% |
商品にはPVと呼ばれるポイントが付いていて、毎月集計されます。
報酬の計算は「月間PV数 x 1.25 x ※」
集計された月間のPV数に応じて、報酬の計算に使用する※の部分が変動します。
例えば、Aさん、Bさん、Cさんの3人に会員になってもらい、それぞれ3万PV分の商品を買ってもらったとします。
合計3万PV流通させたことになりますが、あなたは今月は1円も購入していないので月間PVは0です。
ここで報酬を計算してみます…
あなたが紹介したAさん、Bさん、Cさんをあなたのグループとみなして、まず先にグループ全体の報酬を計算します。
グループ全体の月間PVは、9万PVなので…
9万PV x 1.25 x 6% = 6,750円
ここからAさん、Bさん、Cさんの分の報酬を支払います。
Aさん、Bさん、Cさんの月間PVはそれぞれ3万PVなので…
3万PV x 1.25 x 3% = 1,125円
あなたの報酬は…
6,750円(グループ全体の報酬) – 1,125円(Aさんの報酬) – 1,125円(Bさんの報酬) – 1,125円(Cさんの報酬) = 3,375円
あなたは1円も買っていないのに3,375円もの報酬を得ることになりますね。
しかし、この報酬はあなたが商品を流通させている事に対する報酬で、トップが一番儲かると言うのは少し違います。
それを証明するため、もう一つ例を出してみます。
Aさんが60万PV、Bさんが3万PV、Cさんが3万PVの場合。
グループ全体の月間PVは66万PVなので…
66万PV x 1.25 x 15% = 123,750円
Aさんの報酬は60万PV x 1.25 x 15% = 112,500円
Bさん、Cさんの報酬はそれぞれ1,125円です。
するとあなたの報酬は…
123,750円(グループ全体の報酬) – 112,500円(Aさんの報酬) – 1,125円(Bさんの報酬) – 1,125円(Cさんの報酬) = 9,000円となります。
つまり、一番報酬が多くもらえるのはAさんとなります。
製品のデモンストレーション
ある程度会員の仕組みについて説明すると、今度はアムウェイの製品の良さを証明するデモンストレーションが行われます。
このデモでは、実際のアムウェイの商品が使われます。
まず見せられるのが洗濯用洗剤「SA8」のデモ。
スーパーで市販されている他社製品と比較します。
水が入った容器を2つ用意して、片方にはアムウェイの「SA8」を、もう片方には市販の他社製品を混ぜて比較します。
水の透明度の違いと、容器の底に残った洗剤がどっちが少ないか見せられます。
次に行われるのが濃縮タイプの食器用洗剤「ディッシュ・ドロップ」
デモの手順は簡単で、油を塗った鏡に水で薄めたディッシュ・ドロップを上からかけるだけ。
すると、油がキレイさっぱり落ちていきます。
トリックがあると言う人も稀にいますが、汚れを落とした後の鏡面を指でこすってみると違いがわかります。
実は商品の質は高い
アムウェイの商品は実は質が高く、環境に優しい材料のみを使用していて、世界にも評価されています。
僕も色々な商品を試しましたが、商品について不満に思ったことはありません。
今でもまた使いたいと思うほどのお気に入りだった商品もあるくらいです。
100%現金返済保証制度
アムウェイの製品は、未使用なら返品すると理由に関わらず金額を100%返金してくれます。
僕も何度も利用したことがありますが、返品依頼書と製品をアムウェイに着払いで送るだけです。
と、ここまで読むとわかる通り、「アムウェイ」という企業は優良企業です。
しかし、ディストリビューターになっても大丈夫かどうかは別問題です。
アムウェイの評判が悪いのは、勧誘するディストリビューター会員に原因があります。
渋谷にあるアムウェイの本社に初めて行った時の話
ここでまた、僕の体験談に話を戻します。
渋谷にあるアムウェイの本社で顔がテカテカした黒縁メガネの山形出身のYさんと会う事になったため、先輩と一緒に渋谷に行きました。
アムウェイの本社は東急ハンズの前の通りを進んだ先にあります。
実はこの日が来る前に、既に入会は済ませていました。
当時はまわりに友達なんていませんでしたが、生活用品をアムウェイの商品にするくらいなら、自分にも出来ると思ったからです。
約束していた山形のオジサンと挨拶を交わすものの、やたらと握手をしたがるの事に違和感を感じました。
ここでシステムについてもう一度教わり、ここまでは良かったのですが・・・。
セミナー
Yさんは「これから中島薫という人のセミナーがあるから見て見ない?」と言います。
費用は先輩が出してくれるということで、怖いもの見たさもあって見てみました。
中島薫という人は大手の美容関連会社の社長みたいな人で、独特なオーラがありました。
異様だったのは、参加している人の雰囲気。
目がキラキラしていて、やたらとリアクションが大きい…。
傍から見ると、洗脳されていると感じる人もいると思います。
「これはもしかするとヤバイものに足を突っ込んでしまったかも」と思いましたが、その時の僕は他にやる事も無かったし、流れに身を任せていました。
セミナー終了後
セミナー終了後に喫煙所でYさんと話をしましたが、鍋を買わされそうになりました…。
「持っていれば良さを伝えられるようになるから」とか「いっきに〇〇PVになるから」と言っていましたが、商品の良さは全く分かりませんでした。
僕が「寮に住んでいるので鍋はいりません」というと、今度は空気清浄機とコーヒーメーカーを勧められました。
ヘビースモーカーだったのとコーヒー好きだったのもあり、仕方なく購入しましたが、総額で15万円くらいだったと思います…。
商品自体は質が良いだけに、ガッカリした気持ちがしばらく続きました。
1年間のスポンサー活動
その後もセミナーに参加したり、商品を試したりして会員を続けていましたが、ある時気付いてしまったんです。
僕が入ったYさんのグループ。活躍しているエースみたいな人が誰もいないんです。
セミナーに参加するメンバーもいつも同じで、どうやって人を増やすつもりなのかがわかりませんでした。
先輩に「どうやってメンバーを増やすんですか?」と質問してみても「どうすればいいんだろうね」とか言う始末。
それでも、仲が良い友達に紹介してメンバーは徐々に増えていきました。
しかし、その頃から思っていたことがあります。
「僕が成功すると先輩にも報酬が入るということ」
つまり、頑張っているのは僕なのに、何もしていない先輩にも報酬が入っていることが許せませんでした。
今思うと、先輩の事がそんなに好きじゃなかったのだと思います。
ローンの返済が始まって生活も苦しくなりました…。
毎月のようにセミナーに誘われるのもウザったくなり、退会を決意しました。
辞めた日の話
その日も先輩からセミナーのお誘いの電話がありました。
僕は「成功できる気がしない、つまらない、もうやめます」とハッキリと言いました。
先輩から話を聞いたYさんからも電話がかかってきました。
「生活が苦しい」「つまらない」「やりたくない」「もう気力が無い」とか色々と伝えました。
すると「ずっと労働収入でいいの?」と言います。
余計に嫌になりました。無言で切りました…。
この人たちには関わりたく無いと心底思いました。
その後も何度も電話がかかってきてかなりウザかったので、「先輩と成功したいと思えない、このグループで成功したいと思えない」とも言いました。
その後もYさんから着信がありましたが、それ以降は無視をして寝ました。
久しぶりにグッスリ眠れました。
辞めた後の先輩の態度
最後にお気に入りの商品をまとめ買いして、アムウェイに退会申請書を送って無事に退会出来た頃、先輩の態度が変わりました。
今まで気軽に話しかけてきたのに全く話しかけてこなくなり、飲みに行く事も無くなりました。
今まで僕に接触してきたのも全部、アムウェイのためだったのかと思ってしまいます。
僕はその当時勤めていた会社はその後辞めましたが、先輩は今でもこの会社で頑張っているのかもしれません。
アムウェイの評判が悪い本当の理由
アムウェイの評判が悪い理由はズバリ、自分のことしか考えていない悪質な会員のせい。
アムウェイのディストリビューター会員の一番の目標はグループ内のPV数を増やすことですが、売り方が雑な人が多すぎ。
商品の事をよく知りもしないのに、トップの人の元に勧誘したい人を連れて行くというのも常態化していました。
2対1の状況が作られるので、勧誘された人は嫌な思いをすることになります。
アムウェイの三種の神器
アムウェイの会員の中では、高額商品を軸にした強引な売り方が常態化しています。
その手法に使われる商品が、鍋・浄水器・空気清浄機の3点セット。
月間PVを稼ぐために、高額商品を買ってくれる人が重宝されます。
場合によってはIHクッキングヒーターのように使う「インダクションレンジ」や「コーヒーメーカー」まですすめてくるでしょう。
もし、強引に買わされてしまった場合は、アムウェイのコールセンターに電話をしてクーリングオフの手続きをしましょう。
アムウェイは詐欺?ネズミ講?
詐欺やネズミ講のビジネスの勧誘には決まり文句があります。
その決まり文句とは「楽して儲かる」
そんなビジネスはハッキリ言って存在しません。人を騙して一時的に儲かっても成功とは言えませんよね。
アムウェイも一部の会員がこのセリフを使います。
対して実績をあげてもいない人が言います。
つまり、質の悪い会員のせいで詐欺やネズミ講と疑われていると言えますが、質の良い会員に出会う可能性があるかどうかは謎です。
ちなみに、本当のネズミ講は商品が存在しません。
登録するだけで〇〇万円。毎月〇万円の会員費がかかったり、本当はただの水なのに「神の水」とか言って30万円で売るのがネズミ講ですね。
勧誘されたらどうする?
楽して儲かるビジネスなんて無い
ネットの掲示板には反対意見が目立ちますが、会員でも無いという人のコメントばかり。
最近ではアムウェイの勧誘を論破したという東大卒の人のYouTubeチャンネルも人気ですが、勧誘をしてきた人の事をディスっているだけで、結局この人も実際に会員だったわけではありません。
つまり、予想で言っているだけ。
話の中に登場する勧誘をしてきた「さゆりさん」も、結果を出している人ではないと思われます。
「時間をかけずに楽して儲かるビジネス」とか言っているのがその証拠。
PV数を稼ぐための手法もイマイチです。
アムウェイは楽して儲かるビジネスではありません。
アムウェイに限りませんが、実績を出している人は過去にかなり苦労をしてきた経験がある人ばかりです。
セミナー参加や商品購入の勧誘、ホームパーティーへのお誘いがウザい
会員になった後もセミナーへの参加や商品購入の勧誘があります。
度々、本社にある渋谷に誘われますたり、月末になると商品の購入をお願いされます。
その理由は、アムウェイの報酬計算の元となるPV数が報酬を決めるから。
目標値に達していない人は、月末になると慌ててメンバーにお願いをします。
さらに、アムウェイ会員はホームパーティーを度々行います。
アムウェイの高額商品である鍋をメインに使って調理した料理を振る舞い、アムウェイの商品に触れさせる機会を作るのが目的。
当日はその場所に各メンバーが勧誘した人を連れて行くのを目標にするわけです。
メンバーは当然、ほぼ強制参加。
毎回同じ料理を食べるのも飽きますが、知らない人と一緒に料理を食べるとか普通はありませんよね。
料理を食べた後は当然、アムウェイの事が暴露されるわけです。
人によって誘い方が様々なので、何も知らずに連れて来る人もいます。
アムウェイと聞いて顔を真っ青にする人もいれば、怒り出す人もいます。
誘った人が説明をしていないのが一番悪いのですが、興味を持たない人は相手にしません。
ここで興味を持った人が残り、メンバーの一員となっていきます。
強引な売り方をしている会員が多い
高額商品を軸にした強引な売り方を真似すると、友達に嫌な思いをさせることになります。
紹介してきた人が所属しているグループが、どんな売り方で実績をあげているのか聞いてみると良いでしょう。
ホームパーティーに連れて行くとか言う人ならまだマシです。
きっと正直に教えてくれる人はいないでしょう。
アムウェイに勧誘された時の断り方
「お金が無い」とか「時間が無い」と言っても納得してくれる人はいません。
「お金とか時間を作るためにやるんだ」と言われるでしょう。
怪しいと言えば「何が怪しいのか」と追求されます。
1対複数で完全にアウェーの場所だったりするケースも多いので、不利な状況に追い込まれます。
しかし、アムウェイのビジネスは手段の一つでしかなく、やらなかったからと言って人生が失敗するわけではありません。
自分一人で稼げる力を身に付けた方が、成功する確率は高いと思います。
お金持ちになることだって出来るでしょう。
また、ビジネスは誰とやるかによって結果が左右されます。
アムウェイに勧誘してきた人と一緒にビジネスをしたいと思うかどうか。
サラリーマンは上司は選べませんが、アムウェイの場合は選ぶことも可能です。
「あなたとはやりたくない」と言いましょう。
勧誘する人は自分の紹介で入会してもらうのが目的ですが、これをスグに解決する方法はありません。
アムウェイだけじゃない!他にも勧誘される可能性があるネットワークビジネス
日本にも展開しているネットワークビジネス会社は100社以上あるって知っていますか?
日本ではニュースキンが有名ですが、気になる方は一覧にまとめてくれているコチラのサイトを参考にしてください。
ちなみに、ホームパーティーで料理を振舞う手法は他のネットワークビジネス会員の間でも行われます。
最近ではSNSを利用して気軽に参加者を募ることも出来るので、もし何かのパーティーに参加する機会があったら、この記事を参考に心の準備くらいはしておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事ではアムウェイの元会員だったからこそ伝えられる【アムウェイの実態】を体験談を交えながらご紹介しました。
アムウェイは自体は悪い企業ではありませんが、会員の強引な勧誘には気を付けてくださいね。
「アムウェイの製品を手に入れたい」という方は、会員と関わらなくても製品を購入できる↓のサイトをおすすめします。
【アイナチュラ】
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