パン屋を開業するにはいくらかかる?必要な手順も紹介

パン屋を開業するにはいくらかかる?必要な手順とは?

今お店で勤めているパン職人の方でも、将来独立したいと考える方は多いと思います。

ただ、実際に開業する場合に一体何が必要なのか?どれくらいのお金が必要なのか?

わからない面も多いと思います。

そこで今回は、開業費用や開業手順をいくつか例を挙げながら紹介していきます。

この記事を書いたのは40代前半の男性パン職人、Kさんです。



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パン屋を開業するにはいくらかかる?

よく「パン屋は開業にざっくり1000万円ほどかかる」と言われますが、本当でしょうか?

最低限必要な機材としてオーブン・ミキサー・ホイロがありますが、新品で揃えるとこれだけで約300万円くらいはかかります。

費用を安く抑えるために、オークションなどで販売している中古品で代用すれば、200万円程度に抑えることも可能です。

中古品は安ければ安いほど導入資金は下がりますが、故障していて使えなかった例も聞きますので注意が必要です。

主な費用は以下のようなものがあります。

  • 物件取得関連費用(保証金・礼金・仲介手数料・家賃など)
  • 工事・設備関連費用(内外装費用・電気・ガス・空調・厨房機器・その他機器など)
  • 備品・消耗品費(陳列棚・レジ・調理器具・什器・消耗品など)
  • その他(材料仕入れ・ショップ袋・ショップカード・運転資金数ヶ月分など)

物件の規模によって家賃や、内外装費用は全然違ってくるので、金額の平均化はできませんが、費用のかかってくるポイントは以上のような分類になります。

厨房機器別の費用

次に厨房機器別にかかる費用について、新品価格での調達を参考に説明していきます。

オーブン

パン屋の設備において最も高額になりやすいです。

メーカーにもよりますが、段数を指定して購入できるタイプでは、オーブン1段で100万円あたりが相場になります。

よく見かけるような3段のオーブンの場合は約300万円かかります。

少し小さいタイプにコンベクションオーブンがあります。こちらはメーカーによっては50万円台から探せるようですが、自分が作りたい商品にサイズが合うのかしっかり検討が必要です。

ドウコンディショナー(ホイロ)

こちらも性能やサイズによって値段は変わりますが、1台で100万円程度はかかります。

ミキサー

パン生地を作る限り必ず必要とも言えるミキサー。

こちらも種類・サイズの差はありますが、スパイラルミキサーは高いもので100万円以上のものもあります。

縦型ミキサーは比較的安価なものが多いですが、それでも60万円程度から探すことになります。

リバースシーター

クロワッサンやデニッシュなどの、折込生地を販売するかどうかで変わりますが、導入する場合は50万円程度から探すことが多いです。

冷蔵・冷凍設備

こちらも規模によりますが、20万円程度から探すことが可能です。

「製菓・製パン独立開業のための厨房設備ガイド」によると、

・A店舗の場合

店舗規模20坪(厨房15坪売り場5坪)

開業投資額約2000万円

縦型ミキサー1台/スパイラルミキサー1台/デッキオーブン1台/ドウコン2台/縦型冷蔵冷凍庫1台/パン生地冷凍庫1台/台下冷蔵庫1台/製氷機1台など

B店舗の場合

店舗規模7

開業投資額約1200万円

縦型ミキサー1台/デッキオーブン1台/ドウコンディショナー1台/縦型冷蔵冷凍庫1台/台下冷蔵庫1台

柴田書店 2013年出版 製菓・製パン独立開業のための厨房設備ガイド –  P68P97 より引用

 

ABの事例を比較すると、店舗の規模を考えるとAの方が倍以上の面積で、導入している機械も多いので、B店の方が割高に見える気がしませんか。

物件の金額は立地に比例する部分が大きいので、安い方がいいとは一概に言えない面もあります。

また、今回は新品機械をメインに見ていますが、メーカーの展示品やヤフーオークションを使って中古品で揃えるなど、費用を下げる方法もあります。

ただ、オークションでは不良品だったり、アフターケアがない場合もあるので、一長一短があります。

新品にするか中古でもいいのか、普段のパン屋での勤務経験を活かして見極めていく必要があるでしょう。

パン屋を開業する手順

パン屋を開業する手順

ここでは、開業に必要な資格や申請書類などについて見ていきます。

必要な資格と申請書類

  1. 食品衛生責任者(保健所)
  2. 防火責任者(消防署)
  3. 営業許可証(保健所)

1と2は開業前に取得が必要ですが、1日講習を受講するだけで取得できます。

日程は、各自治体のホームページで調べるとすぐにわかると思います。

 

また、営業許可証がないと営業はできないので、開店前に保健所の検査が必要です。

  • 店舗の工事前に完成図面を保健所に確認してもらう
  • 完成10日程度前に営業許可申請を出す
  • 保健所担当が店舗を立ち合い検査する
  • 不備がなければ営業許可証の発行

という流れになります。

資金調達と物件の取得・店舗の工事

開業の流れを確認したところで、次に店舗について見ていきます。

・自己資金で開業できない場合は融資を利用する

・物件を決定して、内装・外装の工事を業者に依頼する

物件が決まると保証金・敷金・礼金・家賃数ヶ月分の支払に200万円程度、内装・外装は電気・ガス・水道・吸排気の工事などに300万円程度かかります。

金額はあくまで目安で規模によって違いますが、この時に、融資が必要になる場合が多いと思います。

実際に独立を考えている私も、融資を受けることを検討しています。

融資を受けるまでの流れは以下。

  • 事業資金相談ダイヤルに電話
  • 必要書類の準備
  • 借入申込書と必要書類の提出
  • 融資の面談・審査
  • 可否の決定

という流れになります。

審査には1ヶ月近くかかるので、資金が必要な場合には早めに申し込むことが大切です。

まとめ

今回はパン屋を開業する場合の費用について見てきました。

大型の機械が多いパン屋さんでは、かかる費用も大きいことがわかったと思います。

どのくらいの規模で、どんな場所で開業するのかも考えて、日々イメージすることが大切です。

すぐに大金を集めることは難しいと思いますし、融資を受けることも考えて日々お金をコツコツ貯めていくことも大事ですね。

私も開業を目指しているので、頑張りましょうね。

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30歳の時に未経験ながらパン職人を目指して転職し、現在10年目です。 前職はプログラマーでしたが、一日中座り仕事で腰痛がひどかったので転職を考えていました。 特に趣味もありませんでしたが、パンを食べることだけは好きだった...

 

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